M2-Based Life-Forms jp

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M2-Based Life-Forms

人類がマキナに感染して以来、M2ナノマシンは、マキナの生物工学的な特徴を共有しながらも、

既存の有機生物をベースとしない特異な生命体を生み出してきた。

現在、M2ナノマシンをベースにした生命体は、大きく分けて2種類存在する。「幼虫」と「巣」である。

Larvae 幼虫

幼生とは、マキナや他のM2生命体を強化するために存在する多目的共生生物である。

既存の生物に感染して生まれたものではなく、M2ナノマシン独自の生命体である。

マキニウムで作られた幼虫の体内構造は極めて単純である。構造は単純であるが、非常に強力な計算能力を持った頭脳を持つ。

小型のコアをエネルギー源とし、M2ナノマシン生産用器官にエネルギーを供給している。

人間や他のM2ナノマシン由来の生命体に侵食同化し、新しい宿主に力を与えることを目的としているため、これ以外の機能を持っていない。

幼生が人間に感染した場合、その人間はM2に侵食され、直ちにマキナ化が進行する。

幼虫のコアとM2ナノマシン生成器官により、人間が感染してもM2ナノマシンが感染した人間にコアを作らないため、

マキナ化を始めた直後の脆弱な期間をスキップすることができる。

幼虫から供給されるエネルギーとナノマシン、そして幼虫の頭脳による強力な処理能力により、

開発中のマキナはカテゴリー1、カテゴリー2の各ステップを高速かつ同時に行うことができ、マキナ化の所要時間が最短で数時間に短縮される。

また、十分に成長したマキナは、さらに幼虫を身体に装着することで、さまざまな効果を得ることができる。

最もシンプルな使い方は、マキナの既存部位に幼虫を結合させてその部位を強化させることである。

強化例としては、マキナのペニスに結合させてより大きくし、より強力に射精することが挙げられるが、

マキナの胸に結合してM2ナノマシンの出力を上げたり、子宮に結合して幼虫の生産速度を上げたり、手足に結合してより強化することも可能である。

ブリーダークラスとして成熟したマキナは、マキナの身体に幼体を装着させることで、新たな器官や身体構造を持たせることができる。

幼虫を触手にしたり、腕を増やしたり、睾丸を持たないマキナに睾丸を持たせて精液の生産量を増やしたりすることができる。

また、幼虫はマキナの新たな装備の核となることがある。

マキナが自分の体に組み込みたい技術(例えば武器システムなど)に出会うことがある。

その場合、幼虫をそのシステムに同化させ、その技術に侵食させる。

そして、幼虫は侵食したシステムをマキナの身体に同化させるための調整を行う。

その後、幼虫はそのシステムの頭脳として機能し、マキナから半独立に動作することができるようになる。

例えば、マキナの装備に装着された兵器は、マキナの意思を解釈して自ら目標を探し、

マキナが自ら狙いを定めるまでの間に、その目標を攻撃することができる。

Hives 巣

M2ナノマシンは、一般的にマキナのような生物の中に入っていないと生きていけない。

そのような生物がいなければ、増殖手段を持たず、エネルギーを生産する能力も制限される。

M2ナノマシンが船や施設などの場所に流れ出た場合、周囲の金属や施設を利用して巣を構築し始める。

巣は、循環系、いくつかの感覚系、M2ナノマシンを作るための小さな臓器を含んだ小さな腫瘍としてスタートする。

巣は自身でコアを形成できないため、周囲のシステムからエネルギーを吸い上げる。このため、M2ナノマシンの生産には限りがある。

そこで、巣はまず、他の巣と結合してエネルギー供給量を増加させ、巣の頭脳として機能する幼虫を体内に作ることを優先する。

巣は可能な限り迅速に幼虫を増産する。

幼虫の中には巣の拡張に貢献するものもいれば、状況に応じて近隣から人間を探し出してマキナ化させるものもいる。

結合した幼虫と新しいマキナは共に巣を増やし、その成長を助ける。巣はやがてマキナが入ることが出来るほど大きくなる。

その頃には、かつて幼虫を孵化させていた器官は子宮のようなポッドになり、

マキナが自己修復修理のために入ることができる。その器官をリジェネレーション・ポッドと呼ぶ。

このポッドには人間を入ることもでき、マキナ化を早めることができる。

この頃までには、巣は多くのシステムを統合し、そこに住むマキナにとって有益な機能を発揮し、巣を保護できるようになっているようだ。

幼虫は通常、巣の頭脳として巣のシステムの1つを制御する。

これらは前述のリジェネレーション・ポッドのような実用的なシステムであったり、

M2ナノマシン霧発生装置や防御用兵器のような防御的なシステムであったりする。

最終的に巣は、その構築が始まった船や施設の全体を支配するようになる。

その際、巣はさらにマキナの普及に貢献できるような存在に成長しようとする。

船から始まったハイブの場合、船全体をマキナの船に改造することを意味する。

陸上に設置された場合、巣は集めた鉱物とマキナからのマキニウムを使って新しいマキナ船を作り、

ドックから出してマキナを他の場所に誘おうとする。

巣が都市などの場所から発生した場合、近隣の建物に拡散していく可能性がある。

そのような巣は、やがて無数の生産システムと防御兵器を備えた巨大な要塞と化す。

このような都市規模のハイヴは、クイーンを護る最強の都市となる。

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