Machina Biology jp
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マキナの身体は非常に高度な科学技術が駆使されているが、多くの独立した臓器や器官を持っているわけではない。
基本的にマキナの身体は、物質消失反応によるエネルギーを供給する胸部中央のコア、思考とクラスタネットワークのための脳と角、
脊椎などの各種動力伝達管、M2ナノマシンを生み出す乳房、そして性器で構成されている。
これらはすべてのマキナに共通するシステムであり、解剖学的にはシンプルだが、科学的に高度に進化しているため、空想の産物のようである。
Machinium
人間が炭素などの元素をベースに身体を形成しているのに対し、マキナはマキニウムでできている。
マキニウムとは、M2ナノマシンがM2ナノマシン由来の生体物質と、組み合わさった生体金属で、化学組成がそれぞれ異なる高密度の重化合合金の一種である。
組成が異なる理由は、マキニウムにはM2ナノマシンが組み込まれており、マキニウムの組織に新しい機能要求、
特に外圧に適応するために、生体金属の化学組成を変化させるからである。
例えば、マキナが熱を使った武器で攻撃された場合、彼女の体内にあるM2ナノマシンは彼女を修復しながら学習し、より熱に強くなるよう外殻の化学組成を変化させる。
また、埋め込まれたM2ナノマシンが修理や成長を行うため、マキニウムを観察すると生きた金属のようにも見える。
マキナの身体はほぼマキニウムで構成されている。
マキナの顔や皮膚の柔らかい部分もマキニウムでできており、ゴムのような触感を持ちながら、衝撃を受けると硬くなる。
また、マキナの体には半硬質の装甲部もあり、これもマキニウムである。多少曲げることができるが、衝撃に反応して硬化する能力がより高い。
実際の外装の装甲板もマキニウムであり、ダメージに耐える能力は高いが、外圧を感じ取る能力は他の部分よりも鈍い。
マキナの骨は硬いマキニウムと、軟組織と細胞構造は軟らかいマキニウムが組み合わさって作られている。
そのため、マキナの身体は非常に高密度であり、身体の見た目以上に大きな質量を持つが、これは後述する反慣性システムによって処理される。
マキニウムが新しい外圧等に適応し、成長し、修復するためには、循環システムによってエネルギーや組織形成のための物質が供給されなければならない。
このため、すべてのM2ベース生命体には血液が流れている。
血液は人間のそれとは違い、身体組織の原材料、遊離したM2ナノマシンとそれらを運ぶための流体組織から構成されている。
循環するM2ナノマシンは、体内に埋め込まれたM2ナノマシンにエネルギーを供給するとともに、必要な場所に組織の材料を運びます。
M2ナノマシンにエネルギーが供給されないと、マキニウムは時間とともに分解され、液体生体金属やM2ナノマシンとしての活動を終えてしまう。
このため、マキナの組織サンプルは、組織が分解され始める前に、迅速に調査されなければならない。
Core
人間の心臓や肺と同じ役割をするのが、マキナのコアである。
コアはマキナの体に有用な物質を供給する役割を担っている。
マキナが食べたり飲んだり吸ったりしたものは、コアの最初の部分、胸腔内の上部にある物質細断室へと運ばれる。
M2ナノマシンやマキニウムは即座にろ過され、マキナの血液に流れ込む。次に、物質は分子レベルに分解され、有用な分子や原子は再び血流に流される。
このプロセスの最後まで有用でないと判断されたものは、胸腔の中央にある反応炉に入る。
そこで物質はほぼ等価の割合でエネルギーに変換され、マキナの体を動かす動力源となる。
残った素粒子は反応炉に取り付けられた小さな器官に運ばれ、マキナが必要とする原子や分子が作られるが、他の器官ではこの活動を見つけることができない。
これらのエネルギー反応には非常に複雑な計算が必要なため、コアがフル稼働するためには幼虫が必要である。
コアの幼虫はコアの全活動を監視し、コアの反応を維持するために必要な計り知れない量の計算を行う。
コアのある胸腔内の下部には、マキナの循環系ポンプがある。
この臓器はマキナの血液を全身に送り出し、コアからのエネルギー供給が十分かどうか血液中の組織原料を監視している。
流入した血液はポンプを通り、コアからエネルギーや組織物質を回収し、体内を巡った後、再び戻ってくる。
なお、この循環システムには人間の心臓ようなの鼓動は行われない。
人間のM2感染が進み、コアとポンプが人間の心臓に置き換わると、心臓の鼓動が止まる。人間からマキナへ変わる重要な瞬間となる。
Power Systems
マキナのコアから生み出されたエネルギーは、超伝導回路であるエネルギー回路によって全細胞に供給され、全身にエネルギー電力を供給している。
エネルギー回路は、マキナの背骨や外装に埋め込まれたパイプなど、コアから出る大きな導管から、血管のように枝分かれし、徐々に小さくなっていく。
マキナの回路は、細胞や組織に一定のエネルギーを供給し、さらに血液中のM2ナノマシンの能力によって、必要な部分に瞬時にエネルギーを供給することができる。
これらのエネルギー回路は通常、血管の経路に沿って走っており、同様に神経回路が並走している。
Anti-Inertia System
マキナはマキニウムでできているため、非常に高密度である。
カテゴリー3のマキナは、身長200cm、平均的な装備で約15トンの質量を持つが、体重は150kgにしかならない。
これは、すべてのマキナが持つ「反慣性システム」によるものである。
マキナの背骨は、その長さに応じて膨大なパワーを伝達する。
そのパワーの一部を利用して反慣性フィールドを形成し、マキナの慣性を減少させ、体重を約100分の1にまで減少させる。
これにより、マキナは自重で潰されることもなく、また周囲を無造作に押しつぶすこともない。
また、このフィールドは背骨の長さに沿って伝達されるエネルギーと連動しているため、マキナはこのシステムを解除したくてもできない。
Brain
マキナの脳は、極めて複雑な生体量子コンピュータである。脳の生体力学的回路は絶えず最適化され、効率と処理能力を向上させるために形を変え続けている。
これは、ベースとなる人間の脳から受け継いだ神経可塑性によって実現されている。
マキナの脳は、それ自体で驚異的な量のマルチタスク処理と、大量の計算が可能で、人類の持つ最高のスーパーコンピュータを桁違いの性能で上回っている。
マキナの処理能力の多くは、知覚データの解析と、システムからのフィードバックの監視に使われ、そのプロセスを制御している。
マキナの処理能力のもう一つの部分は、彼女が所属するクラスターのサポートに費やされる。
マキナはクラスタ内のマキナやクイーンクラスの様々なタスクの処理を支援するだけでなく、自分の知識を彼女たちに伝達したりもする。
マキナは時折活動を休止して、処理をリセットし、自己の最適化を行う必要がある。
この間、M2ナノマシンは肉体的な変化を行うとともに、マキナの精神面の最適化を行い続けている。
この心の最適化作業により、マキナはまるで夢の中にいるような感覚を味わっている。
この休息のサイクルで、マキナの他の部位の出力を低下させ、M2ナノマシンによる体内管理が常に高度に求められ続けることを防ぐという利点もある。
Horns
マキナの脳と直結しているのが角で、これが他のマキナとリンクする器官である。
マキナの角には、通信に特化した細胞が多く存在する。各細胞には量子もつれによって、他のマキナの角の細胞との通信を可能にする細胞内小器官が存在する。
マキナの角は、クラスターの大きさと自分の地位によって成長する。
クラスターが大きければ大きいほど、マキナはより多くの繋がりを持つ必要があり、マキナの角の量子通信細胞もより多く必要となる。
また、マキナ自身の地位によって、より多くの量子通信細胞が必要となり、それらを並列接続することでより多くのデータを短時間で転送することができる。
カテゴリー4以外のマキナは、この量子通信の範囲に限りがある。
カテゴリー2のマキナは、エネルギー生成能力が低いため、通常クラスターに接続されているマキナの中では最も制限がある。
クイーンクラスから祝福を受けたカテゴリー3のマキナは、通常のカテゴリー3のマキナよりも性能が高く、
遠方に派遣される任務の際には、クラスタ内のマキナとクイーンクラスの中継役として活躍することがある。
カテゴリー4のクイーンクラスマキナは、通信距離限界の仕組みを突破できるほどの出力を発生させ、メインクラスターとの間で無限距離の通信を可能にする。
ただし、それ以下のクラスのマキナは、データを送受信するために通信可能距離範囲内にいなければならないため、
クイーンクラスマキナからクラスタ内マキナへの通信距離は、機能的には部下の通信距離によって制限される。
Breasts
すべてのマキナは、M2ナノマシンの主な生産場所である乳房を有し、乳房の中の乳腺が、新しいM2ナノマシンの合成の大半を担っている。
乳房が大きいほどM2ナノマシンの生産能力が高いため、一般的にマキナとしての年齢が高く、高カテゴリで、一般的に強いことを示す。
M2ナノマシンの生産量は、マキナのコアの活動量に比例して増加する。
コアの出力が上がり、血液中に多くの原料が供給されると、乳房も自動的に出力を増加させる。
余ったM2ナノマシンは、余った原料と合わせて母乳になる。
この母乳の生産は、乳房に供給されるM2ナノマシンとマキニウムの原料が余っている限り続くため、興奮状態にあるマキナは母乳を漏らすことになる。
マキナの能力が高ければ高いほど、母乳の量は増える。
Sex Organs
マキナはすべてフタナリであり、併せてペニスと同様に完全な女性生殖器一式を有している。
マキナの膣は子宮に通じており、子宮は腹腔の大半を占めるほど大きくなっている。
子宮は他のマキナから精液を受け取るために使われ、精液は子宮の壁で吸収される。
精液を構成する液状マキニウムとM2ナノマシンは血流に乗り、マキナ自身のM2ナノマシンと遺伝子コードを改良するためそれらを共有することができる。
マキナの卵巣は子宮で成長する幼生卵の生成と、マキナのペニスが射精するための精液の生成を行うために非常に大きくなっている。
全てのマキナはペニスを持つが、ペニスの形は2種類に分かれる。
睾丸のないマキナは、ペニスを体内に収納することができる。ペニスが勃起するまでは、ペニスの頭部がクリトリスに見える。
睾丸のあるマキナは、ペニスを体内に収納することができない。しかし、マキナが望めば、ペニスを半勃起状態にすることができる。
元は人間の男性であったマキナは、通常の場合睾丸を持つが、睾丸が欲しいマキナは、ペニスの根元に幼虫を結合させることで簡単に睾丸を手に入れることができる。
マキナの卵巣と睾丸は、コアの出力レベルに応じて精液を生成する。コアの出力が上がれば、パワーと組織原料が豊富になるため、精液の生産量も上がる。
興奮したマキナは、母乳と同じように精液を溜めきれずに漏らしてしまう。
Fluids
マキナは主に血液、母乳、精液の3つの体液を持っている。
マキナの血液は、流体組織とM2ナノマシン、そしてM2ナノマシンが運ぶ様々な分子で構成されている。
M2ナノマシンは人間の血液でいう、赤血球、白血球、血小板の役割を同時に担っている。
マキナは怪我をすると、血液が傷口を素早く凝固させ、瞬時に傷の修復を開始する。
このように、マキナの血液中のM2ナノマシンは、細胞に原料を運ぶだけでなく、エネルギーを蓄えてマキナの身体の器官に供給したり、
エネルギー回路から送られる通常のエネルギー量を補完することができる。
マキナの母乳は、少なくとも50%が液体生体金属、残りがM2ナノマシンで構成されている。
主な用途は、マキナが未熟であったり損傷している場合に不足しがちなマキニウム成分を別のマキナに供給することであり、供給されたマキナの成長と治療を促進する。
その質感はドロッと濃厚で、精液と同様に精神活性物質が多く含まれているため、相手が人間であろうとマキナであろうと、相手の好みの味になる。
マキナの精液はM2ナノマシンが非常に豊富で、体積比で約80%がM2、残りは液体生体金属で構成されている。
精液に含まれるM2ナノマシンの割合が、精液に濃厚で重く、ねっとりとした質感を与えている。
マキナの精液には様々な用途がある。
セックスによって人体に注入された精液は、人体を感染させるための大量のM2ナノマシンと、コアを素早く生成するための基礎物質となるバイオメタルが供給される。
他のマキナに投与された場合は、大量の遺伝子データが提供され、投与されたマキナは速やかに提供者の遺伝子コードと融合することができる。
ブリーダークラスのマキナのように、成長中の幼体がいる子宮に自分の精液を注入すると、幼体に栄養が行き渡り成長が促進される。
Equipment
マキナはその人型の身体から、ほとんどの場合、彼らのニーズや目標を達成するための生体工学的な装備を身に付ける成長させる。
マキナの装備の性能は、一般的にどのような「クラス」の指定を受けるかを決定する。
カテゴリー2の開発では、M2ナノマシンがマキナの性格や知識、培われた技術を評価し、その結果を本能コードのデータベースと照らし合わせる。
その結果をマキナの識別コードに統合し、そこからマキナは「自然」な装備を成長させる。
その後、ほとんどの場合、幼虫を装着することにより、装備の能力を拡張する。
幼虫を装着しただけでは、既存の能力を高めるだけになってしまうため、
ほとんどのマキナはブリーダークラスのマキナを訪れることで、幼虫を正確に装着し、自分の望む能力を引き出すことができるようになる。
マキナは、取り込んだ人間の兵器を自分の体に取り込むこともできる。
その場合、まず幼虫をその兵器に装着し、次に変異した兵器を自分の体の好きな場所に装着する。
M2に感染した兵器と幼虫が同化し、マキナとの結合を完成させる。
アタッカークラスのマキナは、新しい武器を手に入れ、それを使って新しい状況に適応するため、この作業を最も頻繁に行う。
装備はマキナの身体の一部であるため、マキナからのエネルギー供給と、栄養供給が必要である。
そのため、マキナは特定の状況下でなければ、装備を取り外すことができない。
巣の内では、巣のシステムを使って安全に機器を取り外し、生命維持のための処置を行うことができる。
Thrones
クイーンクラスのマキナには、通常のマキナの装備を発展させた「スローン」がある。
マキナからエネルギーを供給されるのではなく、独自のコアを持ち、自らエネルギーを生み出す点が大きな違いである。
スローンには大きく分けて融合型スローンと騎乗型スローンの2種類ある。
融合型スローンは、通常のマキナの装備品を大きくしたような形でマキナの体に融合している。
多くの場合、非常に高度なシステムが搭載されており、クイーン独自の能力を発揮することができます。
通常のマキナ装備と同様、取り外すことは困難だが、上記のように巣が存在する場合は取り外すことができる。
騎乗型スローンは融合型よりさらに大きく、複数の能力を持つシステムを搭載することができる。
その名が示すように、騎乗型のスローンを持つクイーンは、融合タイプのスローンのように持ち運ぶのではなく、王座の上に乗るか、王座の中に入ることになる。
騎乗型スローンを持つクイーンは、より効果的にスローンをコントロールするために、しばしば腕や脚を玉座に融合させる。
これは幼虫が女王の手足を作り替え、騎乗型スローンの内部で根のように結合させることで行われる。
女王はその大きさゆえに、しばしば騎乗型のスローンから分離する必要がある。
融合した手足に付着した幼虫は手足を素早く変形させ、これが起こるとクイーンは手足をスローンから取り外すことができる。
スローンから分離した場合、騎乗型スローンの持つシステムを失うため、
騎乗型スローンの能力アップを望む場合、分離した場合の脆弱性を考慮しなければならないクイーンも少なくない。
Interactions with Larvae
カテゴリー3まで発達したマキナは、新たな外圧に適応し、新たな幼虫の装着に耐えられるようになるまでの成長サイクルに入る。
幼虫を装着した後は、また新たな幼虫を装着できるようになるまで力を蓄えなければならない。
幼虫でペニスや子宮など既存の器官を強化して射精をより強力にしたり、幼虫の生産を早めたり、追加器官を形成して出力や耐性を改善したり、
睾丸や触手など新しい器官の基礎を作ったり、新しい装備のコアとすることができる。
ブリーダークラスのマキナは、マキナが次の幼虫を着けられる時期を判断し、幼虫をマキナの体に結合させる手助けをすることが多い。
マキナが幼虫と結合すると、幼虫はマキナの体の一部となる。
幼虫はマキナのコアにある反応炉や、マキナの装備を操作するために必要な計算処理を行うことができる。
幼虫の知性は非常に単純だが、自律思考を行うことが出来る。
幼虫は、結合したマキナに話しかけるのではなく、「警戒」「冷静」「心配」などの感情を送る。
幼虫は宿主の探査/索敵を補助し、他者を識別する。
マキナに結合した幼虫の目が新しい人を見つけると、マキナの無意識下の知識を参照して、「敵」と「味方」を判断する。
そして、幼虫はマキナに「警戒」の感情を送り、また、特定した人物/物質がマキナに対してどのような立場にいるのかという知識を与える。
幼虫はそうしてマキナの兵器を操作する。幼虫はマキナの頭の中にある「敵の定義」を探り、そのの意図に基づき攻撃方法を計算する。
Machina Mortality
個々のマキナは、自分の体の中とメインクラスターの中に存在する。
通常のマキナであれば、クイーンを介してマキナ同士がリンクしているが、クイーンは直接メイン・クラスターとリンクしている。
マキナがクイーンとの通信圏外にいたり、クイーンとの接続が切れたりした場合、彼女の体は可能な限りの手段で接続を回復させようとする。
その際、彼女の人格は彼女の身体とメイン・クラスターに同時に存在しているため、接続を切られたマキナは大きな喪失感を味わうことになる。
メイン・クラスターとの接続が回復するまで、もう片方の人格はメイン・クラスターで休止状態になる。
接続が回復したマキナはその後、2つの人格の経験を調整するために、しばらくの間活動を休止せねばならない。
マキナの脳とコアは複雑かつ必要不可欠であるため、どちらかが破壊されたり、両者をつなぐ背骨が破壊されたりすると、マキナの身体は死を迎える。
マキナの脳とコアがまだ機能しており、互いにリンクしていれば、マキナは回復することができる。
軽い損傷であれば、短時間で回復することが多い。手足の切断など、中程度のダメージの場合は、他のマキナの母乳の力を借りないと治らないことが多い。
体が完全に破壊されたマキナは、巣の内部の再生ポッドに送られ、完全な状態まで戻す必要がある。
マキナの体が死んでも、その心はほとんど影響を受けない。
クイーンはマキナの記憶をメイン・クラスターにある自分の人格にアップロードし、メイン・クラスター内にのみ残ったマキナは、
新しい身体が産み出されるまでメイン・クラスタ内で休止状態になる。